ねじ加工

セラミックスでのねじ加工は、金属加工のようなねじ切り工具を突っ込んでおしまい、と言うわけには行きません。もしそんなことをしたら加工物が割れるか工具が一瞬にしてダメになってしまいます。

研削でのねじ加工砥石は、螺旋状に刃が入っているわけではなく(リードがなく)、ヘリカル加工を行って徐々に広げていきます。工具が穴の中を一回転する間に1ピッチ分進むことでねじ山(または谷)を作っていきます。


1ピッチタイプ

ねじ加工用の山が1ピッチ毎についている砥石です。下穴の中を一回転する間に1ピッチ分進み横方向に切り込んで、また1ピッチ分戻るという加工です。最も一般的な加工方法です。

ねじ加工1ピッチマクロプログラムはこちら

2ピッチタイプ

ねじ加工用の山が1ピッチ毎についている砥石です。下穴の中を一回転する間に1ピッチ分進むと言うのは1ピッチタイプと同じですが、もう一回同じ方向に進みます。つまり、二回転する間に2ピッチ分進み、横方向に切り込んだ後、また2ピッチ分戻ります。

小径の砥石は、1ピッチタイプでは谷の部分に精度よく砥粒が付きません(粒径の問題ですが)。そのため小径の場合は2ピッチタイプを使用します。この他にも、切り屑の排出性に優れていたり、加工物と接触する面積が少ないので加工負荷を小さくできるなどのメリットがあります。ただし移動距離が二倍になるので、ある程度砥石径の大きなもの(M6程度)は1ピッチタイプを使った方が良いと思います。

ねじ加工2ピッチマクロプログラムはこちら

単玉タイプ

ねじ加工用の山が1つだけの砥石です。工作物を回転させてねじ入れる加工方法に有効です。もちろん固定されている加工物に対しても加工を行うことはできますが、移動量が多いのであまり使われません。ただし、高精度なねじが必要な場合はこの方法を用います。


メニュー
材料
工具
研削液
設備
加工方法